5、ボトックス注射と眼瞼下垂

ボトックス注射は効果が高いうえ、施術中、術後の患者の負担が少ない方法として注目を集めています。しかもふくらはぎや顔の輪郭の矯正から多汗症の改善、シワ取り、さらには脳卒中のリハビリまでさまざまな方面で効果を発揮しています。しかし、そんなボトックス注射にも注意点があります。それが眼瞼下垂です。とくにおでこや目尻のシワ取りのために注射を受けた場合に生じるケースが見られます。

この眼瞼下垂とは、まぶたが下に垂れ下がってしまう症状です。本来はパソコンなどのデスクワークで瞼に負担がかかった場合や加齢による瞼の筋肉(眼瞼挙筋)の衰えなどによって生じるものです。普段まぶたを開いている状態でも瞳を覆っている部分が多かったり、瞼を上げづらいといった症状が特徴です。

ボトックス注射には筋肉を萎縮させ、うまく働かせないようにする効果があります。その効果でふくらはぎや顔のエラの筋肉を目立たなくさせたり、シワをなくす効果が得られるのです。しかしその効果が瞼に及んでしまうと、眼瞼下垂になってしまいます。瞼の筋肉も萎縮してしまい、思うように持ち上げることができなくなってしまうのです。

滅多に起こるものではありませんし、ボトックス注射の効果がなくなれば自然と解消されるため、それほど神経質に考える必要はありませんが、ボトックス注射が抱えている副作用のひとつとして覚えておくとよいでしょう。とくにおでこのシワ取りの際には事前に医師にリスクを確認しておく必要があるかもしれません。