足裏多汗症とボトックス

足裏多汗症に悩む人というのは案外多い。案外と言っては失礼かもしれないが、足裏に汗をかくということ、それに悩むということにピンとこない向きも多いかもしれない。しかし、知っての通り、多汗症というものは病気の一種であり、その症状は生半なものではない。一般的に思い浮かべるであろう汗のごとく滴り落ちてくるものであり、それは足裏であろうと例外ではなく、むしろ足裏であるからこそ悩ましいものである。一般的な社会人は革靴であり、それはおいそれとは脱げないものである。足が靴までビショ濡れになるということは耐え難い苦痛である。また、湿気や水分というものは靴、特に革靴には天敵である。湿気や水分の処理を誤ると革靴の寿命を大幅に縮めてしまうのである。足裏多汗症でなくとも気を使う革靴の養生である。それはおいとくとしても、このように足裏多汗症は立派な、サラリーマンの大敵なのである。
そんな足裏多汗症をボトックス注射でおさめようというのである。ボトックス注射は筋肉を委縮させる作用があるが、元々は神経毒であり、神経に作用するものである。その性質を利用し、足裏にボトックス注射をすることにより、その神経伝達を阻害し、汗が出にくい体質の足裏にしてしまうのである。